本記事では、Pythonのコメントアウトについて解説していきます。
Pythonでコメントを書く方法
まずは概略から。
- Pythonのコメントは#文字で始まり、行末まで伸びます。
- 行の先頭から、いくつかの空白やコードの後にコメントを開始することができます。
-
ハッシュ文字が文字列リテラルに存在する場合、それは文字列の一部となります。
Pythonのコメント例
実際にどのようにコメントをすれば良いのかは、以下のコードを見ると分かりやすいです。
name = "tanaka" # コメント
id = 100 # コメント
data = "#123" # ここからコメント
また、関数でコメントを書きたい場合は、以下の様に書きます。
# This function adds the two numbers
def add(x, y):
return x + y
また、Pythonのクラスでコメントを書きたい場合は、以下の様にすればOKです。
# This class provides utility functions to work with Strings
class StringUtils:
def reverse(s):
return ''.join(reversed(s))
Pythonで複数行にまたがるコメントの書き方
コードを書いていると、コメントを1行にまとめると、かえって読みづらくなる場合があります。
この場合、コメントを複数行に分割することができます。
複数行のコメントを書くには、すべての行の前にハッシュ(#)を付けなければなりません。
# 1. reverse(s): returns the reverse of the input string
# 2. print(s): prints the string representation of the input object
class StringUtils:
def reverse(s):
return ''.join(reversed(s))
def print(s):
print(s)
Pythonのdocstring(ドキュメンテーション文字列)を複数行として書く
Pythonで複数行のコメントを書く場合は、ドキュメンテーション文字列を使う方法もあります。
docstring(ドキュメンテーション文字列)は、二重引用符(””)で囲まれた文字列で書きます。
関数やクラスの宣言のすぐ下に定義する必要があります。
それでは、Pythonのドキュメンテーション文字列の例をいくつか見てみましょう。
def foo():
"""foo関数のコメント
この関数は何もしない"""
pass
class Data:
""" ドキュメンテーション文字列は1行だけでもOK"""
先ほど書いたドキュメンテーション文字列には、 __doc__
属性を使ってアクセスする事ができます。
print(foo.__doc__)
print(Data.__doc__)
しかし、Pythonのドキュメンテーション文字列の目的は、ドキュメントを提供することなので、コメントとして使うのは止めた方が良いです。
もし、コメントを複数行に分けたいなら、すべての行の前にハッシュ文字を付けた方が良いです。
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