この記事では、Pythonのbreak文の使い方を解説していきます。
breakを使って、if文やfor文、while文、ネストループ(2重ループ)との併用の方法も解説していきます。
Pythonのbreak文の要約
まず、簡単な要約から。
詳しい解説や、例文は後述していきます。
- Pythonのbreak文は、現在のループから抜け出すために使います。
- ループの外側でbreak文を使用すると、
SyntaxError: 'break' outside loop
というエラーが投げられます。 - break文が使えるのは、for文とwhile文の中です。
- break文が入れ子ループの中に存在する場合、内側のループを終了させます。
- breaは、Pythonの予約語です。
Pythonのbreak文の構文の解説
breakの構文は至ってシンプルで、break
と書けばOKです。
他の言語では、break 2
の様な使い方ができる言語もありますが、Pythonではbreak
と言う使い方のみできます。
Pythonのbreak文の使い方
以下は、Pythonにおけるbreak文の使用例を見てみましょう。
1. forループでbreakを使う
例えば、以下のコードの様に、整数のリストがあるとします。
このリストをforループで処理していき、もし、3に一致したら、処理を停止するとします。
これを実現するには、forループで繰り返し処理を行い、if条件でbreak文を書けばOKです。
t_ints = (1 , 2 , 3 , 4 , 5)
for i in t_ints:
if i == 3:
break
print(f'Processing {i}')
print("Done")
結果は以下の通りです。
Processing 1
Processing 2
Done
2. Whileループ内でbreakを使う
今度は、whileループ内でbreakを使っていきます。
早速、以下のコードを見ていきましょう。
count = 10
while count > 0:
print(count)
if count == 5:
break
count -= 1
結果は以下の通り。
count
が5まで到達すると、break文によって処理が中断されたのが分かります。
10
9
8
7
6
5
3. ネストされたループでbreak文を使う
ここでは、ネストされたループの中でbreak文を使用する例を示します。
ネスト(Nested)とは、for文の中にfor文があるようなコードのことです。
2重ループと呼んだりもします。
list_of_tuples = [(1 , 2), (3 , 4), (5 , 6)]
for t in list_of_tuples:
for i in t:
if i == 3:
break
print(f'Processing {i}')
結果は以下の通りです。
結果を見れば分かりますが、上記のコードのbreakはfor i in t:
のforループから抜け出している事が分かります。
Processing 1
Processing 2
Processing 5
Processing 6